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いつからデザイナーはクールではなくなったのか

私の経歴を少し話す。
私はデザイナーに憧れていたが、美大は出ていないという理由でデザイナーは諦めかけていた。その時期どこも大不況で果たしてサラリーマンなんて時代遅れなんじゃないのかとか、不本意な内定とかをありがたく受け入れている時代で、今のような売り手市場とは逆だった。
だから私は今度一生をかけてデザイナーになった方が身のためだと決心し、デザイン業界に入っていった。

結局のところ印刷業界からスタートして、3年働いて退職し、割と無茶な転職活動をやった。四ヶ月無職だったし、全くデザイン業界に当てなどなかった。それでも三年前よりかは売り手市場になりつつあったので、幾分風当たりは良かった。結局3社から内定をもらった。

そうして1年半が過ぎた頃、今度は転職サイトからオファーがあり、念願だった青山のデザイン事務所に入ることになった。

ここまでが前置き。その半年後、体を壊して退職する。

やはり思っていたクールな仕事とは違い、肉体労働と長時間労働が支配する業界なのだろうか。

悲しいことに体力はない。私は人生で徹夜をしたことがないし、もししたらもっと早く退職していたことになっただろうと思う。私のように80時間程度の残業なんてこの業界では少ない方だ。中には寝袋を仕込んで仕事する人もいるし、夜中にミーティングをやるやつらもいる。

いったいなぜそんなに時間の感覚がおかしいのか。

私はもっとデザイナーというのは立場も強くて感性やアイディアを出したりして、そういう腕を磨いているのかと思えば全く逆で、どれだけ長時間座って作業ができるか、どれだけ写真を探せるか、どれだけ修正に対応できるかなんていう「クールでない」鍛錬の繰り返しだった。

はっきり言って全くかっこよくない。なんていうか、スマートでない。とにかく汗臭い。同じ作業の繰り返し。全くデザイナーは人権がないようなものなのである。そして裁量もない。今言われておる裁量労働制といっても、どれだけ夜遅く深夜まで明け方まで働いたとしても、朝はやはり来ないとねという決まりというか空気がある。

私はもっとデザイナーには裁量があってしかるべきだと考えるが、実際は全くないだろうと感じる。

私はデザイナーがクールだと、ずっと勘違いをしていたのだろうか。

世間から見ればカッコいい職能だが、実際はまるで別。これほど怖い業界も珍しい。

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