ダニエルレポリのローファーをリペアしたら2万かかったという話
以前ダニエルレポリというイタリアのメーカーのローファを買ったという記事を書きました。
履いていてとても気持ちがいいし、ジーパンやいろんなパンツ似合います。カジュアルというより、ちょっと品があるという感じです。休みの日にちょっと出かけたり、春夏に海に履いたりするのもいいかもです。
このローファーでサザンの武道館ライブも行ったし、とにかく休日はいろいろ履いていました。ただ足癖が悪いのかかかと辺りはすり減り、とうとうゴムの部分を超えて、木の部分も削っていってしまいました。また足底は穴が開き、とても雨の日は履けなくなってしまいました。リペアをしに行ってみたんですが・・
「全部合わせて2万かかります」
え・・・に、2万??
待ってください。
もうちょっとで同じローファー買えちゃいます。こりゃどうしようかと思いました。
「あとはお客様の価値観ですよね。思い入れのある靴でしたら直した方がいいと思います。皮も作りもいい靴ですし」
字面からだと冷たい印象ですけど、実際は靴を直している職人さんが話していると思ってください、べっぴんさんの麻田さんみたいな感じに(注;朝ドラ)。まあ朝ドラはいいとして、私としては思い入れがあるなあというのもそうだけど、なんとなくこの靴職人さんにやってもらうのはどうだろうと思いました。
というのも新しいのを買えば、それはそれでいいけれど、自分のヒストリーはゼロになるし、ヒストリーはいいとして、なんとなくその人のクラフトマンシップみたいなものを見てみたいと思ったからです。しかもソールを元通りにするというのですから。イタリアの靴職人から自由が丘の靴リペア職人へとバトンが渡された・・、私の預金から2万が消えた・・1ヶ月後。
職人はすごかった
(リペア前とあとの写真などない)けれどもすごかった。元通りに色、木の素材、風合いまで見事に治っている。ソールを全とっかえするという大リペアは見事に仕上がっていたのだった。
そして今まで履いてきた皮のシワなどは当たり前だがそのままだった。だから履いたときの窮屈な感じはなく、いつもと同じ履きやすさだった。これがクラフトマンシップなんだな、と思った。そしてあの職人さんの重度の花粉症が早く治ればいいなと思った春だった。
靴を取りに行ったときはいなかったが、多分他のお客さんの靴を直しているんだろうかと思ったり・・・
いつもの多摩川へ。
いまいち大人になれてないというか、あんまり革靴をケアしてこなかった。とりあえず雨の日はスニーカーで晴れたら革靴にしよう程度の感覚だった。
まあでもまた汚れたり壊れたりしたら職人さんの元に行けばいいかもと思ったりしている。だらしない・・・
いい感じ♪