サザンオールスターズ ニューアルバム「葡萄」の感想!
ごきげんよう。とうとうサザンの10年ぶりのニューアルバムが発売されましたね。桜も満開。いかがお過ごしですか?
完全版Aはどこも売り切れ
都内に用事があったんで、その帰りに買おうと思いまずは池袋のタワーレコード。
売り切れ
新宿のタワレコ
売り切れ
柏の新星堂
あった!!ということで完全版Aを無事購入。
葡萄の感想。全体
まず、すごくライトな仕上がりになっていてポップでありさわやかであり、そして若返っているなと感じました。前作10年前のキラーストリートは大作で夏や別離れがテーマだったのに、今作では戦後70年の節目となる「平和」、「希望」、「本当の愛、喜び」みたいなものがテーマになっている気がします。
とくに若返りという観点では「道」や「バラ色の人生」はサザン?っていうくらい新しい音楽だったので何度も聞いてみないとわからないくらいすごい。原さんボーカルの「ワイングラスに消えた恋」では桑田さんが歌うようなメロディックなボーカルになっていて今までの原さんの歌とは違う。
ポップさは主にシングルカットされた「ピースとハイライト」、「天国オン・ザ・ビーチ」、「東京VICTORY」、「イヤなことだらけの世の中で」で如実に表れています。
僕が一番びっくりしたのは「はっぴいえんど」でこれはサザンがサザンを超えたのかな、と思う(できれば葡萄の最後の曲にしてもらいたかった)くらいときめく曲です。
個人的な感想程度にご覧ください
アロエ
WOWOWのテーマソングでお祭りソングですね。やっぱり若い。いきなり盛り上がりますね。
青春番外地
桑田さんが言っていた「小説的な」歌詞が印象的な感じです。昭和っぽい感じですか。
はっぴいえんど
葡萄の中でも一番ときめく曲!
原さんへの愛、サザンへの愛が歌われています。キラーストリートの「引き潮」とは真逆。そして最もさわやか。ああ旅に出たい。
missing persons
内容は北朝鮮による拉致事件のことが歌われています。めちゃめちゃロックな曲です。もともとロックが反抗的な意味合いを持つのでロックであり歌詞で大切なメッセージを伝える洋楽のような一曲。
ピースとハイライト
言わずと知れた35周年活動再開のファンファーレを告げた名曲です。ポップであり平和を歌うのは「葡萄」の中でもひときわ目立っています。やっぱりピースとハイライトは神曲!
イヤなことだらけの世の中で
小説的でメロディック。京都が舞台なので京都旅行を思い出します。曲のテンポが早くてライブで盛り上がりそうです。
天井桟敷の怪人
いわゆるコメディー的な一曲でしょうか。さながら「ステレオ太陽族」を喚起させます。劇場という感じがします。
彼氏になりたくて
すごく若い歌!どうしてこんなにも若い曲を歌えるんだろうってあらためて驚きます。さわやかでメロディックで、恋愛映画のよう。
東京VICTORY
東京オリンピックの開会式の歌です(という私の希望)。言わずと知れた好きすぎる名曲。
ワイングラスに消えた恋
原さんボーカルの一曲。いわゆる「鎌倉物語」や「唐人物語」とは異なりテンポが早くメロディックな感じです。アルバムの中でもひときわ際立っています。
栄光の男
私たちはこの曲の登場で今回のアルバムを予想できたのかもしれません。私小説的でありながらサウンドは今風な一曲ですから。昭和から平成、そして未来へを歌う一曲。そして愛という喜びを。
平和の鐘が鳴る
「平和」を歌う曲で、「蛍」に通ずるものがあります。「平和の鐘は誰のために?−貴方へ」というシンプルなメッセージだからこそ今の私たちに届くような一曲。同じ過ちを繰り返さぬよう、未来へ託した一曲だと思います。
天国オン・ザ・ビーチ
まさかの間髪入れずに天国オン・ザ・ビーチ。この曲の破壊力とメロディックなサビにはただただ盛り上がるのみ。
道
サザンの中でもとりわけ異質というか、タイトルの「道」というのも実直というかシンプルですが、サウンドは新しい。今までにない感じのサザンです。
バラ色の人生
「本物の愛、喜び」、現代(いま)に生きる私たちにむけた歌。このテイストも新しいなあ。まさか歌詞にSNSが出てくるとは・・・サザン恐ろしす。
蛍
言わずと知れた名曲「蛍」。すでにシングルカットされた曲を最後にするということはよっぽどこの曲に思い入れがあるのかなと感じました。逆に「はっぴいえんど」が最後だととうとうこのアルバムで最後かと思われてしまうのを逆に防いだのかも。