ダリ展の感想 この展覧会はすごい
1週間くらい前、偶然何かのポスターか何かでダリ展国立新美術館とあってよく見ると2016年とあるから、嘘でしょ?と思ったら本当にやっていた。
感想というより、もう好きな絵を載せていきます
水の中の裸体
ちょっとエッチな絵。
子ども、女への壮大な記念碑
この世界観を描写するには、相当な写実的な技法が必要で、そうじゃないと私たちはのめり込めないですよね。つまりダリ展に来てわかったことはダリは相当な写実絵画家ということでしょうか。この右上の私たちが好きそうな怖い顔、シュルレアリスムというより、ファンタジーの世界に近い気がします。
姿の見えない眠る人、馬、獅子
こちらもシュレアリスム時代の一枚。まさにダリですね。
奇妙なものたち
典型的なダリ的な世界だと思いました。
見えない人物たちのいるシュルレアリスム的構成
ダリの絵では、見えない人というモチーフが多いんですね。この絵もそうですが、やはりシュルレアリスム的である一方、徹底的に写実的に描いています。これはその前の時代のキュビズムや印象派とは違うアプローチになっています。ダリはつまり、こういう写実を描けた画家なんだと。本当の写真かと思う一枚。
雲の中の戦い
後ろ姿の女性はガラ。この戦い、まさかレオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」じゃないよね・・・。構図が似てるような気がしないでもないような。
ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌
ここまで来るとすごい。ウラニウムとか原子というのが名前にある通り、日本に落とされた原爆や原子力物理学の影響を受けています。制作年も1945。
ポルト・リガトの聖母
私はゲームをやらないので、よくわからないんですがいわゆるファンタジーというか、RPG世界観みたいなものがここにはあるような気がする。原子力物理学に興味を持ったダリは万物は分子からできている、原子は高速で移動しているなどの物理学の理論を絵画に入れて行った。この絵もそれからダリ展の絵も浮遊する静物が描写されている。重力からの解放がファンタジー的なのか、なんなんでしょうか。
とにかく多作。あとダリという人物だけを知っていた感がありました
ダリ。
しかしイケメンですよね。この端正な顔立ち、私たちにはヒゲの印象が強くて、ゆがんだ時計や乳房をつかむ絵の印象が強い。だからあまり知らなかったと言ってもいい。ダリの多くの作品と多くの世界を。