アクリル絵画を始めてみようと思います。マイメリ社のブレラ「BRERA」と文房具屋さんの画材で。
奈良美智さんの豊田市美術館の展覧会と奈良さんのアーティストトークの中で「作業が順調であれば2日で完成します」というお話をされていました。私としては・・
2日で完成??あの大きな絵が!!??
展覧会の絵は100号以上の大作が並んでいてそういった絵が「順調であれば2日で完成」ということなど、さすが奈良さんともあろう方ならと納得しましたが、同時に「アクリル絵具」の凄さなんだなあと実感する次第になりました。その前草間彌生さんの展覧会でのたくさんの大作も皆「アクリル」で描かれていました。
私としては油彩画からスタートして油彩画の絵画教室で学んで(人物画コース)、たくさん油絵の具や筆もある中でいまさらアクリルなんて・・・と思っていました。ただこうした現代アートの巨匠お二人が絵の「道具として」アクリルを使っているということは、やはりアクリルが「現代」にふさわしい画材なんだなと、ようやく重い腰をあげることになりました。
アクリルはマイメリ社の「BRERA」にしました。
マイメリは世界堂でおなじみのイタリアの絵具メーカーです。油絵の具もマイメリだったのでアクリルもマイメリにしてみました。後述しますが絵具以外の画材が油絵のそれよりも安価に抑えられるのでリッチな絵具を買ってみました。
絵具以外の画材は100円ショップと文房具屋さんで調達
私自身も変な見栄があり、100円ショップや文房具屋さんで画材を買う・・?
「ふざけるな!!」(笑)
といったイメージがあります。しかしインターネットでアクリルの画材を調べた結果、どうも100円ショップや文房具屋さんで調達するのが一番いいんじゃないかとなりました。
左からDIY用の刷毛(はけ)、ぞうきん、霧吹です。この3点は100円ショップで購入。霧吹は化粧品コーナーや園芸コーナーにあります。はけが売っているのは知りませんでした。こういうのも画材屋さんで買うと1000円くらいしてしまいます(見栄もあって買ってしまいそうですね)。アクリルは乾きやすいというので霧吹があると便利らしいのです。
続いては文房具屋さんですね。
画材の肝である筆ですが・・・なんと学校の授業用の筆になっております。
画材屋さんに行く人がこれを見ると・・・「ふざけるな!!」となると思いますが、私も同感です。やっぱり豚毛や馬毛、リセーブルなどの高い筆を買って、その見栄やコレクション的な性格を持ちつつ絵画制作を楽しむ。これは十分わかります。私もホルベインやマイメリ、レオナルドのような筆を持っていますし、油彩画だとたくさんの筆が必要ですからね。
しかしこの図画工作で使うような筆がいいらしいのです。何がいいかというと、筆がナイロンでできていて、それがアクリルには適しているらしい。しかも筆の号数などもちゃんと明記されていて使いやすそうです。
おまけに図画工作でつかう筆洗いまで出てきました。これにはさすがの皆さんも・・・「ふざけるな!!(笑)」
しかし説明が書いてあります。この筆洗いは3つの箱からなっていて、1つは筆を洗うところ、2つめは筆をすすぐところ、3つはみずをつけるところ、となっています。これこそまさにアクリル絵画で十分な画材!!
こうして油絵ユーザーの道具のかっこよさを根底から塗りつぶすアクリルオールスターズがやってきたわけです・・・このコスパの凄さ。
油絵ユーザーからしたら「ふざけるな!!(笑)」な画材が揃ったわけですが、しばらくこの画材たちで絵を描いてみようと思います。